【パンチドランク・ラブ】
ポール・トーマス・アンダーソン監督
アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン出演 2002年製作
アメリカの監督、ポール・トーマス・アンダーソンという人の作品です。この監督、「ブギー・ナイツ」や「マグノリア」などで有名ですが、三大国際映画祭(カンヌ、ベルリン、ヴェネツィア)で監督賞を受賞するという快挙を成し遂げています。
主人公は七人の姉を持つ青年バリー。かしましい姉たちから末っ子男子のバリーはいじられてばかり。気を効かせたつもりの世話焼きもバリーには疎ましいだけ。時々追い詰められ、混乱すると窓ガラスを割ってしまったりなどかんしゃくを起こしてしまいます。心はとても繊細で優しいのですが、上手く立ち振る舞えません。
ある日、バリーが経営する会社に、姉の一人がある女性を連れてきます。職場で家族写真を見せたところバリーを気に入ったという同僚にのリナでした。何とか食事デートにこぎつけてから二人の距離は徐々に近付いてゆきますが、不器用なバリーは自らややこしいことを引き起こしてしまいます。撒いた種から発芽した罠に足を取られながらもやっと手にした恋のために奔走するバリー。じれったくも可愛らしい大人のラブストーリーです。
音楽も映像もポップで楽しめます。アダム・サンドラーのダメ男っぷりに呆れたりハラハラしたり。。日常に現れた恋はカラフルでバリーの走り出す心には爽快感をもらえます。軽やかに観賞できる95分です。
【この映画にまつわる個人的なコラム】※読まなくても可。笑
ヒロインのエミリー・ワトソンは、「奇跡の海」というラース・フォン・トリアー監督のとんでもない映画の中でとんでもない役をしています。童顔でほんわかしたキュートな笑顔をどちらの映画でも見せるのですが、当たり前ですが全く違う人間に見えるのがすごい女優さんだなと思いました。好きな女優さんです。
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