today's movie column … 【Night of the Living Dead】

【ナイト・オブ・ザ・リビングデッド】
ジョージ・A・ロメロ監督
デュアン・ジョーンズ、ジュディス・オーディア出演  1968年製作
 今年の7月、77歳で亡くなられたアメリカのジョージ・A・ロメロ監督の作品。映画監督としてのキャリア初期に撮られたこの映画はゾンビ映画の金字塔とも言われています。その後、1978年に続編である「Dawn of the Dead」が製作され、日本ではその翌年に「ゾンビ」というタイトルで公開されました。これが日本でのゾンビブームの幕開けでした。

 あらすじはこんな感じ。兄と亡き父の墓参りに出掛けたバーバラ。墓地でゾンビに襲われてしまいます。兄を殺された末、近くの民家に逃げ込むと続々とゾンビに追われた人々が逃げ込んできます。黒人の青年、若いカップルの男女、中年夫婦にその娘が集まり、知らぬ同士がぎこちなくゾンビとの攻防戦を繰り広げます。

 冒頭のシーンから衝撃です。軽口を叩きながら平和に兄妹が墓参りに来たなーと思ったらもう墓地シーンの遠くにゆらゆらと立つゾンビが写り込み、兄妹を狙っているのです。えっもう?と思ってたらパクッとあっさり兄が殺され、妹のバーバラは何がなんだかわからぬままにパニック状態で民家に逃げ込むのです。それからは民家に居合わせた人々のからみが面白いです。妙に冷静な人がいたり、ひたすら終始取り乱してる人がいたり。

 ゾンビの動きは非常にゆっくりなのが特徴です。ゆっくり過ぎて全速力で逃げたりしたらなんとかなるんじゃないだろうかと思ってしまうのですが、それじゃ解決になりません。やっつけねばならないのです。「火を恐れる」ことや「頭部を破壊すると動きが止まる」ことなど突き止めながらゾンビと対峙してゆくのが面白いです。人間がもし死んだらゾンビになるのならきっと死んだ体を無理に動かしてこんなふうにゆらゆらゆっくり動くのだろうなと納得はできる気がします。
 古き良き時代のゾンビ映画。ぜひ。


【この映画にまつわる個人的なコラム】※読まなくても可。笑

 現代風のゾンビ映画がご希望ならオススメはダニー・ボイル監督の「28日後…」という映画です。この映画の中のゾンビはむちゃくちゃ早いです。全力で走っています。ダニー・ボイル監督作なので映像はスタイリッシュでかっこいいゾンビ映画です。走るゾンビと走らないゾンビ、どちらがあなたはお好みですか?  え?興味ない?まあそんなこと言わずに。。

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