【アンブレイカブル】
M・ナイト・シャマラン監督
ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン出演 2000年製作
監督はM・ナイト・シャマランというインド系アメリカ人の監督さん。1999年製作の「シックスセンス」に続きブルース・ウィリス主演。サミュエル・L・ジャクソンとの競演です。
主人公はブルース・ウィリス演じるデイヴィット。彼は死者132人を出した列車衝突事故の唯一の生存者でした。凄惨な事故から無傷で生還したデイヴィット。わけもわからぬまま、平穏な日々は戻り、スタジアム警備員の仕事に従事する毎日。そんなデイヴィットに近づくサミュエル・L・ジャクソン演じるイライジャという男がいました。アニメコレクターでギャラリーを経営する、骨形成不全症という難病を患った男でした。少しの衝撃でも骨折してしまうような脆い身体を持つ彼はずっと自分とは対極の強靭な肉体を持つヒーローを待ち続けていました。それがデイヴィットだと彼は言うのです。デイヴィットは彼の話を全く受け入れなかったのですが、あらゆる出来事が彼に伝えます。彼は本当に完全無敵のヒーローなのか？ある日、イライジャと同じく、ヒーローのデイヴィットを期待する彼の息子がデイヴィットに銃口を向けて引き金を引こうとします。ヒーローなら、、死なない。
たくさんの伏線をハッとさせる結末へと束ねていくM・ナイト・シャマラン監督の脚本はとても練られていて楽しんで観られます。トーン低めの雰囲気の暗さも私は好みです。特にサミュエル・L・ジャクソンがいいです。じっとりと絡み付くような確信を持った眼差し。この役、サミュエル・L・ジャクソンだからこその重みがあります。不気味さも、流石です。
【この映画にまつわる個人的なコラム】※読まなくても可。笑
M・ナイト・シャマラン監督と言えば「サイン」が私は好きです。コミカルなところが良いです。この人の映画は面白さや怖さ、不思議さなど、色んな要素を組み入れつつきちんと伝えたいことを暗示させているところが凄いなと思います。マニアックなトーンで万人受けする映画を作ることができるヒットメーカーです。
0コメント