today's movie column … 【Secret and Lies】

【秘密と嘘】
マイク・リー監督
ブレンダ・ブレッシン、ティモシー・スポール出演   1966年製作

 イギリスの監督、マイク・リーの作品。脚本家、舞台監督でもある人で、この映画には脚本がなく、与えられたシチュエーションとシーンで俳優たちがリハーサルを重ね、一つのドラマに練り上げていくという手法を取られているそうです。だから顔合わせは最低限、話の筋で初対面なら本番まで顔を合わせない人もいるそうです。なので非常にリアルな場の雰囲気が映画を観ていても伝わり、緊張感に包まれます。

 ストーリーはいわゆる家族ドラマ。家族のそれぞれが持つ「事情」が心の機微を描きながら表出し、家族で共有され慰め合うまでの経緯を丁寧に描きます。「それを言っちゃあおしまいよ」的なことって言わなきゃ関係を深められない場合があると思います。マイク・リーという監督さんはそこを突き詰めてドラマを作ろうとします。言いたかったことを言い合っても、それが事実なら尚のこと、受け止めてくれる相手を信じて伝え、傷つけるしかない。深い話です。甘くない話です。それを映画にしてしまいます。人間ドラマにハラハラする、演出も俳優さんたちのリアルな演技も楽しめる作品です。


【この映画にまつわる個人的なコラム】※読まなくても可。笑

  個人的にむちゃくちゃ好きな映画です。映画でなにが一番好きか聞かれたらこの映画を言おうと決めてた時期があります(聞かれることはそんなにない)
  マイク・リー監督の作品には一人は「痛い」キャラの人が出てきてどうしようもないな的にストーリーは痛々しく展開していくのですが、最終的にはそれさえも救っちゃう、情け深く懐深い映画を作る監督さんで大好きです。「人生は、時々晴れ」という映画もオススメです。

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