today's movie column … 【Down by law】

【ダウン バイ ロー】

ジム・ジャー・ムッシュ監督

トム・ウエイツ、ジョン・ルーリー、ロベルト・ベニーニ出演 1986年公開


 ジム・ジャー・ムッシュはアメリカの監督さんです。ミュージシャンや日本の俳優も自身の作品に登場させる、型にはまらない自由な印象があります。この作品にもトム・ウェイツやジョン・ルーリーといったミューシャンが登場します。白黒の映画をよく撮るのですが、この作品も1986年公開とそこまで古くありません。白黒の雰囲気を使って格好いい映画を撮る監督さんです。


 アメリカはニューオリンズを舞台に失業中のディスク・ジョッキーとうだつの上がらないチンピラと変なイタリア人旅行者が獄中で知り合います。変なイタリア人旅行者にロベルト・ベニーニ。「ライフ・イズ・ビューティフル」などで有名な面白いイタリア俳優さんです。喋る喋る変なイタリア人を中心にディスクジョッキーとチンピラは振り回されながらも彼のペースに乗せられていきます。その温度差と縮まったり離れたりの距離感が面白いです。


 タイトルの「ダウン・バイ・ロー」とは自分で勝手に生きていけるアウトロー、頼りになる仲間を意味するスラングだそうです。友情とまではいかないかもしれない、けれどそれぞれの存在が頼りに思えることってあると思います。その人の心意気とか大切にしていることに共感できたり、とか。なんだこいつ?って目を向け合いながらもこの三人は徐々にそれぞれの存在とスピリットを認め合っていったのではないでしょうか。かっこいい男性たちのロードムービーです。



【この映画にまつわる個人的なコラム】※読まなくても可。笑


 ロベルト・ベニーニという俳優さん、私は好きなのですが、この映画はさらにこの俳優さんの魅力が引き立つ作品だと思います。ひたすら誰にともなく喋ってるのですが、独り言の内容さえ面白いのです。トム・ウエイツもジョン・ルーリーも非常に格好いいのですが、ベニーニさんには独特の魅力があります。
 この作品にも出演しているニコレッタ・ブラスキという女優さんと結婚しているのですが、夫婦で共演している監督作はいくつかあって、コミカルにもひたすらに奥さんへの愛を表現しています。頭は禿げ上がってはいるのですが、愛に溢れるイケメン俳優さんなのです。
 トム・ウエイツのDJもとても格好いいです。私は洋楽は聴かないのですがジム・ジャー・ムッシュの映画で彼の魅力を知りました。良い声です。

休日の過ごし方

How do you spend your holidays? 今度の休日、なにしよう? 映画、旅、おでかけ情報などをコラムと共にお届け!暇つぶしになるとうれしいです。

0コメント

  • 1000 / 1000